暗号資産取引の所得計算ツールの概要メモとなります。
1.実施環境
- Windows10
- Python 3.9.6 (インストール方法はこちら)
2.ツール対応中の取引業者
- GMOコイン
- bitrue (参考記事)
- BYBIT
- Zoomex(手入力のみ)
- bitbank
- GMOクリック証券
上記以外の取引業者での取引について
上記以外の取引業者での取引については対応しておりません。
税金計算を検討されている方は以下のサービスをおすすめいたします。
利用者No1の仮想通貨税金計算サービス【CRYPTACT(クリプタクト)】3.所得計算ツール
こちらに掲載しています。
4.所得計算時に必要なデータの収集
暗号資産取引業者のサイトからダウンロードできるデータ
入金・入庫履歴
csv形式でデータをダウンロードする。
格納先例:C:\Work\Income\download\bitrue
取引履歴
csv形式でデータをダウンロードする。
格納先例:
- C:\Work\Income\download\bitbank
- C:\Work\Income\download\gmocoin
- C:\Work\Income\download\bitrue
暗号資産貸出料(レンディング)等収入履歴
csv形式でデータをダウンロードする。
格納先例:C:\Work\Income\download\bitrue
出金・出庫履歴
csv形式でデータをダウンロードする。
格納先例:C:\Work\Income\download\bitrue
暗号資産取引業者のサイトからダウンロードできないデータ
取引時の為替レート
取引業者でUSDT基準の取引、資産評価となっている場合、1USDT=1USD (ステーブルコイン)と考え、USD/JPYの1分足データを活用する。
格納先例:
- C:\Work\Income\download\fx\gm\USDJPY_2022
暗号資産受取(収入)時の暗号資産交換レート
取引業者公表の過去データ参照可能な範囲で取引価格データを収集する。または、 暗号資産受取(収入)時の暗号資産交換レートを監視し、 交換レートを保持する。
※リクエスト送信はサーバに負担をかけないように必要最低限でお願いいたします。
※サンプルは所得計算ツールにも含めています。
USD連動ステーブルコイン以外の暗号資産で取引手数料を支払った時の暗号資産交換レート
USD(米ドル)連動ステーブルコイン(USDT,USDC)以外の暗号資産で取引手数料を支払った時は、「XXX / USD連動ステーブルコイン」 の 暗号資産交換レート を用いて計算するが、そのレートは取引履歴としてダウンロードできない。取引時の暗号資産交換レートは取引後に確認するか、取引タイミングに合わせて監視して保持しておく。
USD連動ステーブルコイン以外の暗号資産同士で暗号資産を交換した時のUSD交換レート
USD(米ドル)連動ステーブルコイン(USDT,USDC)以外の暗号資産同士(例:BTCとXRP)を交換した時は、 暗号資産同士の取引レートは取引履歴としてダウンロードできるが、何ドル相当の取引を行ったかの情報はダウンロードできない。XRP / BTC の取引を行った場合、取引時の「BTC / USD連動ステーブルコイン」 暗号資産交換レート は取引後に確認するか、取引タイミングに合わせて監視して保持しておく。
5.収集したデータの整理、所得計算
ツールを理解するまでは時間がかかるかもしれませんが、慣れれば短時間で計算できるかと思います。
各ボタンの処理概要は以下の通りです。
1.初期設定 ~ 3.為替レート情報マージ
「1.初期設定」にて、本ツールを配置したディレクトリに設定します。
「2.国内取引情報取込」では、GMOコインやbitbankからダウンロードしたCSVファイルのパスを指定します。
「3.為替レート情報マージ」では、日毎に分かれているレート情報を全てまとめます。
4.為替レート情報取込
「4.為替レート情報取込」では、本ツールで使用できる場所に、為替レート情報ファイルをコピーします。 (情報取得の参考記事)
5.暗号資産レート情報取込
「5.暗号資産レート情報取込」では、本ツールで使用できる場所に、暗号資産レート情報ファイルをコピーします。 (情報取得の参考記事)
5.3.暗号資産レート情報マージ
複数ファイルに分かれているレート情報をマージします。
6.手動追加CSV作成
「6.手動追加CSV作成」では、取引所ホームページからダウンロードできない情報を、「csvM」シートに記入し、その記入内容をもとに後続の処理で使用するCSVファイルを作成します。
7.bitrue各種履歴CSVファイルマージ
「7.各種履歴CSVマージ」では、bitrueからダウンロードした各種CSVファイルを種類毎にまとめています。
9.bitrue各種履歴CSVにレート情報追加
項番7にてまとめた各種履歴CSVファイルに、為替レート情報、および暗号資産レート情報を付加します。
10.BYBIT各種履歴CSVにレート情報追加
BYBIT各種履歴CSVファイルに、為替レート情報、および暗号資産レート情報を付加します。
11.手動追加CSVにレート情報追加
手動追加CSVファイルに、為替レート情報、および暗号資産レート情報を付加します。
各種CSVファイルにレート情報を一括追加することも可能です。
13.エクセル読込用索引CSV作成 ~ 15.各通貨シートに索引付与
「13.エクセル読込用索引CSV作成」では、日時でソートするための索引をCSV形式で作成します。
「14.レート情報追加後CSVデータ取込」では、作成した索引ファイルを本ツールに取込ます。
※「索引CSV作成&CSVデータ取込」ボタンで処理をまとめて行うことも可能です。
※ 計算処理はここで終了です。
16.性能対策
性能対策については、使用しなかった為替レート情報、暗号資産レート情報を削減し、処理時間を短縮したい場合に活用します。
通貨シート作成、削除について
計算対象の通貨を増やす場合は、「所得サマリ」シートの「シート作成」ボタンにて行います。
6. 所得計算ツールについて
ツールの概要
- 最大2,070件 / 取引通貨 まで、かつ、最大3,000件のトランザクション履歴まで、対応できるように作成しています。※今後拡張するかもしれません。
- 手作成で追加できるデータは、最大1,000件まで対応できるように作成しています。
- 不具合等は見つけ次第、改善していきたいと考えております。